文学思惟
02
06th
2009
カテゴリー: 本/BOOK

いつもと趣向を変えて、小説を中心に精読。
時代の背景によって移り変わっていく言葉の深み。
昔の文学を水に例えるなら、透き通るような純度の高い主張を持った透明感。水の注がれたコップから、光を交えて透き通りながらも、澄み切った青さは心を打つ。現代にある、かろやかで愛想のよい文学も好きだが、やはり言葉の厚みでいうと昔の文学には到底及ばない。
人の持つ心の根が、太くて逞しい。言葉と己が闘い、そこに生まれてきた凄味は、過去に生きた人間でしか表せない、みたいな。
という、文学にかぶれた雰囲気を言葉にしてみたかったので、書いてみた。先月は、小説にどっぷり浸かって言葉を楽しんだ。日本語っていいね。
ちなみに呼んだ本は、これら↓
雪国
伊豆の踊り子
松下幸之助の哲学
孤独のチカラ
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
速読する技術
レビューは続きから、どうぞ。
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川端 康成 ¥ 380
日本初のノーベル文学賞を受賞した作品。まず、このYouTubeにあった川端康成と三島由紀夫が対談している動画で、この作品に興味をもった。対談で三島由紀夫が、雪国について「どこからが始まりで、どこまでが終わりかわからない」といってる。読んでいて、この意味がはっきりと頭の中で理解できた。常に時間軸は動いているが、どこに焦点を当てるでもなくストーリーが展開していく。空中を散策しているかのような、自由な文体は、いまでも新鮮さを感じさせてくれる。風景の描写も細かく書き込んでいて、当時の日本の歴史を彷彿させる。あえて芯をとらえないストーリー性。どこで切り抜いても綺麗に映える。読んでいて、飽きがこない。読み終えて、そこに流れる不思議な感覚は、きっと世界共通なんだろうな。でも、なぜこれがノーベル賞に選ばれたのかは、当の本人が言うように謎である。 |
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川端 康成 ¥ 380
まず川端康成といえば、必ず名前が挙がる名作”伊豆の踊り子”。いままで呼んだことすらなかったので、こんなに短い短編小説だったとは知らなかった。内容は、20歳の学生が伊豆に独り旅をして、そこで出会う人たちとの交流について描かれている。純粋無垢で、淡い青春をふと蘇らせてくれる。また、この本には、他にも3つほど短編小説が収録されている。どれも川端康成という人物を読み解くに、必要そうな短編小説といっても良さそうだ。これから、彼と親交のあった三島由紀夫の小説にも手を伸ばしていこうと考え中。 |
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松下 幸之助 ¥ 1,575
さすが大企業を築き上げた男。真に迫った力図よさと神々しいカリスマ性。この哲学があり、彼は頂点に立つべくして立ったといっても過言ではなさそうだ。人間という存在にたいして、合理的かつ健全に思想を進ませる見事な哲学。言葉もひとつひとつに重みを持っており、彼の持っている思考を言葉で見事に包括し、完璧に説明している。哲学に然り、言葉での説得に然り、人間のリーダーに立つ人であるという事に大いに納得させられた。自分は、ところどころに思想の違いで、納得できない部分があった。しかし、最後まで読んで圧倒されっぱなしだった。すべてにおいて、自分に役に立たせる。崩れない哲学とは、このことを指すのであろう! |
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齋藤 孝 ¥ 1,260
孤独という言葉は、ネガティブとらわれる現代。しかし、その孤独という世界も、自分という枠を広げるのには大切な時間。忙しい現代の中で、いかに自分の時間をとって深く思考できるか。また他人と上手くコミュニケーションを取りながらも、自分を保つことが重要と説いている。ひとりでいて、寂しいと感じたときに、読んでおいて損はなさそう。でも、孤独に対して良いイメージを持っていない人は、読むべきではない。 |
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村上 春樹 ¥ 2,520
村上春樹らしい淡々と進むユニークなストーリー。まったく違った世界から、筋の通っていく面白さは爽快だ。登場人物も、個性的で一癖ある人物像を見事に描いている。いままでに、ノルウェーの森をはじめ、海辺のカフカなどを読んできたが、この小説も連続したテンポのいい展開。そして、ユーモアを交えつつも会話する主人公。また、感情、感覚をはじめ、風景なども春樹らしい言葉に置き換えて、ストーリーを引き立てる。真剣に読むというよりも、カジュアルに読むというのがピッタリな一冊。 |
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栗田 昌裕 ¥ 1,365
速読ということは、なんたるものかを分かりやすく説明している。また、速読をするために必要な練習法を細かく書いており、これから習得したいと思っている初心者向け。また、速読は、誰にでも出来ると説いているが、地道な練習とテクニックが必要だということを淡々と説明。速読という未知の領域について知りたいと思っている人には、一回は読んで概要を掴んでおくのも良さそう。速読が出来れば、試験や資料をすばやく読み進められるので、他の人よりも仕事が早くこなせる事必至。自分もトレーニングして出来るように精進していこうと思っている。 |
あとiPhone/iPod touchの読書アプリ。i文庫を購入。

以前に紹介したStanzaもあるんだけど、やっぱり日本語は縦書きの方が読みやすいということで購入決定。
青空文庫から、簡単にダウンロードが可能。また、ルビや第4水準の漢字まで表示。著者別や人気のダウンロードランキングなども用意されているので、どれを読もうかと迷わない。
いまは、小林多喜二の蟹工船を読んでます。
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日本初のノーベル文学賞を受賞した作品。まず、このYouTubeにあった川端康成と三島由紀夫が対談している動画で、この作品に興味をもった。対談で三島由紀夫が、雪国について「どこからが始まりで、どこまでが終わりかわからない」といってる。読んでいて、この意味がはっきりと頭の中で理解できた。常に時間軸は動いているが、どこに焦点を当てるでもなくストーリーが展開していく。空中を散策しているかのような、自由な文体は、いまでも新鮮さを感じさせてくれる。風景の描写も細かく書き込んでいて、当時の日本の歴史を彷彿させる。あえて芯をとらえないストーリー性。どこで切り抜いても綺麗に映える。読んでいて、飽きがこない。読み終えて、そこに流れる不思議な感覚は、きっと世界共通なんだろうな。でも、なぜこれがノーベル賞に選ばれたのかは、当の本人が言うように謎である。
まず川端康成といえば、必ず名前が挙がる名作”伊豆の踊り子”。いままで呼んだことすらなかったので、こんなに短い短編小説だったとは知らなかった。内容は、20歳の学生が伊豆に独り旅をして、そこで出会う人たちとの交流について描かれている。純粋無垢で、淡い青春をふと蘇らせてくれる。また、この本には、他にも3つほど短編小説が収録されている。どれも川端康成という人物を読み解くに、必要そうな短編小説といっても良さそうだ。これから、彼と親交のあった三島由紀夫の小説にも手を伸ばしていこうと考え中。

孤独という言葉は、ネガティブとらわれる現代。しかし、その孤独という世界も、自分という枠を広げるのには大切な時間。忙しい現代の中で、いかに自分の時間をとって深く思考できるか。また他人と上手くコミュニケーションを取りながらも、自分を保つことが重要と説いている。ひとりでいて、寂しいと感じたときに、読んでおいて損はなさそう。でも、孤独に対して良いイメージを持っていない人は、読むべきではない。

